のっきーの凸凹ブログ

生きづらい系キノコがゆるゆる頑張るブログ。

発達障害(ADHD/ASD)が若く見える現象について考えてみた

「発達障害は若く見える」という噂について、自分なりの考えを書こうと思います。

のっきーはADHD/ASD併発の発達障害で、精神障害者福祉保険手帳の3級を持っています。

発達障害はその名の通り、生まれつき脳機能の発達に何らかの障害があります。ネットで調べると、「発達障害の精神年齢は定型発達の6掛け〜7掛け」、「35歳〜40歳でやっと成人の精神状態に到達する」という話がちらほら見つかります。

それに伴ってか、見た目も実年齢より若く見えるという話があります。実際の所どうなのか。

のっきーの場合で言えば、「若い」と何度か言われたことがあります。アルバイト先の先輩に、「〇〇さんにのっきーさんの年齢を言ったらびっくりされたよ、若いよね」と言われた、そんなエピソードがいくつかあります。

ただそれが発達障害によるものかと言われると怪しい。

というのも、

nocky-lucky.com

こちらの記事にも書いたんですが、のっきーはイメージコンサルティングで、「顔タイプはフレッシュ」と診断されています。全タイプの中で印象が一番若々しい(年齢不詳?)顔立ちらしい。ややシャープな、あっさりした子供顔で、例えるならこんがり日焼けした野球少年のような印象です。大人っぽいメイクやファッションが全く似合いません。すっぴんのようなナチュラルメイクに、Tシャツジーンズの出立ちが一番まともに見えます。

元々の顔立ちがこうなので、見た目に発達障害の精神性がどれだけ反映されているのかはっきりしません。それでも「精神が見た目に影響している」と仮定して、若く見える原因はこれではないか?と思った要素が以下です。

①過去を振り返るのが辛く、今と未来しか考えることができないから(ADHD/ASD)

②周りの人間の年齢の影響を受けないから(ADHD/ASD)

③変化が苦手で、常に同じ状態であり続けようとするから(ASD)

まず①。辛かったことをいつまでも鮮明に繰り返し思い出す(反芻思考)ので、昔を振り返ったり、懐かしいものに触れることが苦手です。楽しい思い出を振り返ろうものなら、その10倍くらい悪い思い出も湧いてくる。それゆえに今まで見たことがないもの、知らないものを見つめるしかなく、常に新しいコンテンツに触れている状態になる。それら新しいコンテンツに、ものの見方や言葉遣いが引っ張られ、若そうに見える、というのがあると思います。

具体的な例を出すと、のっきーはスマホのカメラロールを見返すのがものすごく苦手です。どの写真を見ても、真っ先に当時の辛い思い出が蘇るからです。それが楽しいお出かけの写真であってもです。重箱の隅を突くように、嫌だったことがワラワラと湧いて出てくる。なるべくニュートラルな心の状態でいるには、常に未来を向いて過去を振り返らないようにするしかない。新しい、見たことのないコンテンツはないか、しょちゅうスマホを触って探っています。

(余談ですが、MBTIでN型の人は「これからのことや、未来に焦点を当てる」傾向があるそうです。中にはのっきー(発達障害でINFP)のように、未来を見ざるを得ないからN型になっちゃったって人もいるんじゃないのかなと思いました。精神障害と性格って切っても切り離せないですもんね。)

次に②、周りの人間の年齢の影響を受けにくいということ。人間は社会的動物で、影響し合う生き物なので、周りの人間の評価や空気感に合わせて、表情や仕草が変わっていきます。年の離れた恋人や配偶者がいる人が、共に過ごすうちに相手の年齢に合わせて大人びたり、子供っぽい雰囲気になったりで、そんなに歳が離れていないように見えることってありますよね。あんな感じです。

発達障害はそういった、「周りの人間の空気を読んで、自分も同じ流れに乗る」ということが困難なので、「定型に比べて6〜7掛け」と言われている精神年齢が見た目にそのまま出てきます。特にASDは没交渉なので、同世代とあまりつるむこともなく、「私たちはもう〇〇歳だから、年相応にこういう出立ち・振る舞いをしよう」という暗黙の了解に染まりにくい。さらに流行に乗ったメイクやファッションにも疎いので、より年齢不詳感が出やすい。

のっきーの例で言うと、一年通して刈り上げベリーショートにGUのスウェットとジーンズという出立ちです。もっと小綺麗で落ち着いた格好をすべきなのはわかるけど、洗髪と洗濯が楽というメリットが大き過ぎてそうしています。メイクをするのもしんどいので、外出時は帽子とマスクで顔を隠していることが多いです。これでもだいぶイメコンのおかげで改善されていて、以前は家電量販店の店員さんのようなド派手なイエローのブルゾンを好んでよく着たり、お出かけに就活スーツを着たりしていました。

最後に③の、変化や刺激が苦手ということ。これはASDの人あるあるではないでしょうか。

のっきーは春に情緒が不安定になります。入学卒業進級就職、出会いと別れのイベントが盛りだくさんで、変化が多い季節だからです。気候もガラッと変わるし。できるなら常夏の島で、衣食住の変化なく、ずーっと穏やかに、時の止まったような日々を送っていたい。自分のペースで「そろそろ次に行くか」と進む分にはまだいいけど、それだと冗談抜きに義務教育の9年が900年くらいになりそう。そんな感じで、24時間365日ずっと、「できるだけ変化を避けたい、安定した生活を送りたい」というメンタルで過ごしています。

それに合わせて感覚過敏で、酒タバコカフェインなどの刺激物が苦手です。ジェットコースターやお化け屋敷、多人数で盛り上がるライブのような感情を揺さぶるものも苦手。普段から出不精なので、外に出て何かするのにもいちいち気合いがいります。

このように「無刺激・無変化」にしがみついているので、いつまでも若く(というか成長していないように)見えるのかなと思います。

そんな感じです。あくまでのっきーの主観なので、同じ発達障害でも「それは違う」ということが多々あるかも。

それに若く見られると言っても、肌や骨や筋肉の老化は年相応に出ています。のっきーはこないだ頬のシミが気になって、美容皮膚科にレーザーを打ちに行ってきました。

書いていて気づいたんですが、発達障害の若さは「若々しい」というより「社会の枠外にいるので年齢が測れない」が正しいのかもしれない。遠く離れた国の人種の違う人間の年齢がわからないのと同じです。

真の若々しさとは、年相応の凄みを身につけた上で、髪が豊かで肌が綺麗でということをいうんじゃないのかな。何百年かかるかわからないですが、いつかそんな大人になりたいものです。

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