ハローワークで精神・発達障害者雇用トータルサポーターさんと面談をしてきました。(のっきーはADHD/ASD併発の発達障害です)
精神・発達障害者雇用トータルサポーターに相談しに行ってきた話
の続きです。今回でひとまず面談は終わりです。
今日の面談は、先日就労継続支援B型事業所に見学に行ってきたのでその報告と、発達障害の特性チェックシートでどういう部分に障害が強く出ているのかを見てもらいました。
B型事業所はめぼしい所をいくつかピックアップして、先日見学に行ってきました。行く前は通所する気満々だったんですが、いざ現場の様子を見て支援員さんの話を聞いて、なかなか難しいかも……と思って帰ってきました。
そう思った理由は以下です。
・のっきーの住んでいる所がB型事業所の不毛地帯で、通所に1時間以上かかる
・年齢も性別も障害の程度もバラバラな面々が狭い空間に集まって作業するので、人間関係が大変そう
・ボールペンの組み立て、袋詰めなどの単純作業に耐えられるか不安
・時給が平均250円と低め。交通費や昼食費や身支度にかかるお金などを考えると、収支がトントンかマイナスになる。
サポーターさんによると、B型事業所は「みんなで集まって作業をしたり食事をすることで、他人と働くための社会性を身につける」「指示されたことをきちんとこなしたり、働くための生活リズムに慣れる」のを目指す場所だそうです。のっきーのような我が強くて人の言うことを聞かない上に、友達0人でもそんなに困っていないようなタイプには馴染めない要素が多かったです。
でもこのままだと社不としてこの先も生きていくことになるだろうし……と、サポーターさんに通所するかどうか迷っている旨を伝えました。サポーターさんは「のっきーさんは将来こうなりたいというビジョンをはっきりさせる必要がある。どんな働き方をしていくら稼ぎたいのか。そこをぼんやりさせたまま通所しても、時間とお金の無駄になる」とアドバイスをくれました。特にのっきーの場合、これまでの面談で「誰かに雇われて自由がなくなると逃げ出したくなる」「興味のないことには1ミリも脳みそが動かない」と話していたので、そこをクリアする努力ができるのか心配だということでした。ストラテラやインチュニブがあんまり体に合っていないのもあり、薬なしとなるとよほど相性のいい事業所を探さないと通所も作業も大変になるということでした。
ここで、「発達障害の特性チェックシート」を見ながら、強みと弱みのチェックをしました。同じものがネットにあったので貼っておきます。
チェックシートは
1.社会性
2.コミュニケーション
3.想像力
4.注意・集中と活動性
5.感覚
6.運動
の項目に分かれていて、得意なこと・苦手なことにチェックをするようになっています。
「苦手なことの方が圧倒的に多いなー。料理をしたり絵を描いたりはできるから、手先が器用なのは◯にしよう。でも人に見られてたら無理だな。補足に書いておこう」といった感じで記入しました。
チェックシートをサポーターさんに見てもらった所、「就労に特に重要なのは『3.想像力』の項目だが、のっきーさんは全部苦手になっている。これは他人と一緒に働く上ではかなり大変」と言われました。のっきーはこの想像力の項目に「めっちゃわかる!!!!これはできないよ!!!!」と無駄に自信を持ってチェックをつけていたので、本当に社不なんだなあと思いました。特に「興味が持てない、意義のわからないことには取り掛かりづらい」という点、のっきーは指示された行動のひとつひとつの意味や整合性を考えて、納得しないと気持ち悪くて動けません。しかし健常者の方は素直に指示を聞いて、疑問に思っても一旦引っ込めて動ける柔軟性があるらしいです。その為のやる気を出すドーパミンもしっかり出るらしい。
のっきーも頑張ればそんな風に振る舞えなくもないけど、過去に発達障害特有のゼロヒャク思考で自分を徹底的に押さえつけて、仕事に過剰適応した末に心身を病んだことがあるので、その二の舞は避けたいと思いました。サポーターさんにそれを伝えると、「A型やオープン就労に進みたいなら、就労支援事業所の支援員さんと一緒にコミュ力を鍛える努力はしないといけない。それが無理なら、芸術家のような、自分で作ったものを気ままに売るような働き方しかできないかも」と言われました。
さらに、「のっきーさんは自分がやると決めたことは絶対やらないと気が済まない人のようだし、他人があれこれ言っても聞かないと思うので、思うがままに行動した方がいいと思う。ここで話すたびにどんどん顔が暗くなっていっている」「雇われて働くことだけが正解ではない。自分がどういう生き方をしたいのか、良く考えてみた方がいい」とアドバイスをもらいました。B型事業所に行くにしろ行かないにしろ、面談でこれ以上できることはないとのことだったので、「ではあとは自分で考えたいと思います」ということで、面談は終了しました。
全5回の面談で、結局仕事は見つかりませんでした。見つからなかったものの、精神・発達障害者支援トータルサポーターさんに相談したこと自体はとてもよかったです。第三者に話を聞いて分析してもらったことで、自分は雇われにとことん向いていないというのがはっきりわかりました。だいぶ吹っ切れた気がする。とりあえず金銭的にはB型事業所<<<ブログで、こちらの方がお金になるし精神衛生上も良さそうなので、現状維持で頑張ろうと思いました。
それにしても健常者(定型発達者)として生きるハードルってバカ高いなあ。会社に所属して働きたいなんておいそれと口に出すものではなかった。まずはなるべく人に迷惑をかけない、善良な小市民として生きることを目標とするのがいいかもしれないと思いました。社不なりに、買い物のレジの「お願いします」もバスの降車時の「ありがとうございました」も外食でお皿を下げる時の「ごちそうさまでした」も欠かさず言うようにしてるので、そういう範囲をちょっとずつ広げることから始めることにしようと思います。
ジャンプ+でずっと追いかけてる漫画。猫のラーメン屋さんのお話です。猫なのにみんな仕事バリバリできててすごいよ……。テトラちゃんみたいな気ままで太っ腹で芸術の才能があってって生き方に憧れる。アニメ化もされてるよ。