渋谷事変の作画すげえと思いながら観ています。のっきー昔渋谷で働いていたことがあって、元職場が出てきてヒュッ……となりました。
就いていたのは販売の仕事なんですけど、まあー仕事ができなかった。今ならPSI(処理速度)が低いから、お客様をお待たせしないように素早く正確な動きが要求される販売職は地雷だってわかるんですけど、当時はわからなくて地獄でした。特にお包みは自分で包装紙を100枚くらい買って練習したんですが上手くならなかった。商品が100個あったら100通りのサイズがあるので対応しきれないんですよ。品物が来たら最適な大きさの包装紙を選んで、包んで、折り目が一直線につながる位置でテープを止めるのが理想なんですけど、お客様の目の前だから焦るし、包装紙が小さくて商品が包みきれない&包装紙が大きすぎて紙をあまらせるを連発して、最後はお包みが来そうだなと思ったらこっそり逃げてご自宅用のお客様を接客していました。最悪だ。立方体の品物が特に難易度高くて全くできなかったなあ。他にもできないことが山ほどあって、毎日朝が来るのが憂鬱でした。日の出と同時に職場が爆発しないかなとすら思ってた。退職する直前あたりはストレス性の難聴にもなって右耳がボワァ〜っとしていました。辞めて良かった。教える側も相当なストレスだったと思うし。
トラウマすぎて、もう二度と渋谷のあの界隈に近づくことはないであろうと思っていたんですけど、渋谷事変で職場もろともでっかいクレーターが空いて不思議とスッキリしました。宿儺やったねえ。荒ぶり方がものすごく日本の神様っぽい。畏れとセットで1000年単位で語られるやつ。後の世でクレーターの中心に宿儺神社が建つんだろうな。
あと野薔薇ちゃん。野薔薇ちゃん……。のっきー、故郷に並々ならぬネガティブな思いを抱いていて、故郷の森がある都道府県には近づかないくらいなんですけど、それで同じく故郷にあまりいい思い出がない野薔薇ちゃんにも親近感を抱いていました。あの余所者排斥エピソード、首がもげるくらいわかる。でも野薔薇ちゃん、清濁併せ呑んで「悪くなかった」って逝った(まだわからないけど今は)なあ。すごいなあ。故郷への悪感情もひっくるめてだよね。のっきーはそこまで悟れないかもしれない。のっきーの故郷の森のキノコたちは地元から絶対に出さないという圧がすごくて、のっきーは連れ戻されて軟禁されるのを挟みつつ、死に物狂いで上京して今に至ります。テレビで地元の観光名所が映るたびに震える。彼らは地元、ひいては家という帳の中では最強でやりたい放題だけど、帳の外では普通以下のスペックしかないので、脱出さえすれば望みがある。先日、たまたま同郷のおばあちゃんと話す機会があって、その人は故郷を脱出して、今は年に1回お盆に仕方なく帰っているけど滞在時間は5分と言っていました。長居したら絡め取られて二度と出ていけないもんね。わかる。きっと100年後も200年後も変わらないんだろうな。
1日3回くらい更新しているけど、今絶賛生きづらさを感じているのですごい筆が進みます。辛いんで映画でも見に行こうかな。今にも故郷のキノコ達がドアを叩いてきそうで怖いんだよね。そんなことはないんだけどね。ゲ謎を観に行きたい。Xで話題なのと、村の因習?をテーマにしているっぽいので興味があります。