年末くらいからXで「ADHD/ASDのパワー系ソリューション」というタグが盛り上がっています。発達障害者が日々を円滑に乗り越えるための、力技のライフハックを紹介するタグです。ADHD/ASD併発型ののっきーは「全部わかる!!!」と共感&感動しながらチェックしています。自分も参加したいけど、すでにかなりの数のライフハックが出揃っているから、ネタが被っちゃうかな。スマホ捜索機としてのアップルウォッチの話やiFaceの全然割れないスマホケースの話とかしたい。
ADHDとASDでタイムラインの雰囲気が全然違うのも興味深かったです。ADHDは「リモコンは2つ用意して発見確率を2倍にする」とか「靴下は同じデザインを数十足持ってペアの概念をなくす」とか「失くしやすい文房具は紐で机にくくりつける」みたいな、まさに「パワー系ソリューション」と呼ぶにふさわしい、クスッと笑える力技が多く流れていました。
それに対し、ASDの方は「思うままに話さない。本を読んで定型の会話を丸暗記する」、「定型の話は居合わせた人や空気に左右されるので、鵜呑みにしない」、「雑談は集団に属する上で必要なグルーミングと心得る」など、「わかる……」と深く頷いてしまうような、パワー系というより繊細で深い所をえぐる内容が多かったです。
思うに我々、現生人類のホモ・サピエンスって、コミュニケーションを密にとって群れることで生き伸びてきた種なので、コミュ障のASDより、群れることに抵抗の少ないADHDの方が定型主体の社会への馴染みようがあって、それがライフハックの「クスッと感」に繋がっているのかもしれない。ADHDの症状は身の回りのシステムを変えることである程度対処ができるけど、ASDの症状は思考を根本から矯正しないといけないから、人と会うたびに脳にストレスがかかって、それがタイムラインの繊細でやや重めの雰囲気に繋がっているのかなと思いました。
とてもいいムーブなので、「ADHD/ASD併発のパワー系ソリューション」タグもできないかなー。併発ならではの困り感、例えば「何かと忘れっぽい(ADHD)のに嫌な記憶だけはいつまでも覚えている(ASD)」とか、「うっかりミスが多い(ADHD)のに100点満点じゃないと気が済まない(ASD)」とか、自己矛盾を解消できるライフハックがあれば……。自分でタグを作れば良い話だけど、いかんせん対処法が思い浮かばない……。
こういう先人の知恵がネットで共有できるのは素晴らしいですね。デジタルは発達障害と相性がいいと思う本当に。今後もチェックしていこうと思います。