のっきーの凸凹ブログ

生きづらい系キノコがゆるゆる頑張るブログ。

発達障害(ADHD)とINFPの関係

ネットでINFPと検索すると、発達障害とINFPを関連づけた記事を多く見かけます。

実際、のっきーも心療内科で発達障害と診断されて、日本MBTI協会の認定ユーザーによるセッションで、INFPと判明しました。

ネットの記事はセッション前からずっと気になっていたことだったので、INFPと結果が出た時に、認定ユーザーさんに「発達障害との関連性はあるのか?」と聞いてみました。答えはNOで、「関連づけるのはよくない、ネットの噂に惑わされないで」とのことでした。

でも、当事者としては、少しは関係があるんじゃないかと思います。脳の発達の具合が性格に全く影響しないなんてことはないと思うんですよ。人間、病気をしたらネガティブに、飲酒をしたらポジティブに、性格がコロっと変わったりするじゃないですか。一時のことでもそうなるのに、生まれつき脳に刻み込まれている特性が影響しないことはないんじゃないか。なので、INFPと診断された人の中には、発達障害の特性が影響してこの性格になったという人も何割かいるんじゃないかと思います。

のっきーはADHDの不注意優勢型です。WAIS検査では言語理解が高く、処理速度が低いタイプです。

自覚している特徴としては以下です。

・言語による理解推理表現が得意

・作業を素早く正確に行う能力が弱い

・好きなことには過集中できるが、それ以外では集中が切れやすい

・忘れ物が多い

・計画や段取りを組むのが苦手で、先延ばししがち

・ボーッとして見えることが多い(頭の中はうるさい)

MBTIのテキストのINFPの項目で、これらの特徴に通じるなと思ったのが以下です。

・好奇心が旺盛で、ものごとのつながりや意味など、考えることを好む

・物事を一気にやり遂げる傾向があり、自分が十分に打ち込んでいることに深く集中して取り組む

・あまり意味を感じられない、決まりきった作業をすることは労力感を覚える

・ものごとの枠組みや規則を束縛と感じる

・ストレスにさらされると、注意散漫で衝動的になる

他のタイプと比べてみても、両者の親和性は高いなと感じました。「INFP」と検索するとサジェストに「生きづらい」「社会不適合者」と出てくるんですが、困り感のある方がもしWAIS検査や心療内科での診断を受けたら、のっきーと同じ結果が出る人もいるんじゃないのかな と思いました。

今、心療内科って初診の予約を取るのが何ヶ月も先だったりして大変ですけどね。のっきーは長いこと待つのも検査できるかどうかわからないのも不安で、もう自費でいいやと検査だけやっている心理士さんのクリニックを探して、受けて、その結果を持って心療内科を受診しました。自費だと2万くらいかかるんですけど、とりあえず検査を受けることで、ネットをぐるぐる回って不安に駆られる日々からは脱したので、そういうやり方もありかもしれません。

ここからはINFPと仕事についてつらつら語ります。

MBTIの考え方だと、16タイプそれぞれの性格に優劣はなく、みんな平等です。みんなちがってみんないいの精神ですね。考案したマイヤーズ・ブリッグスさんもINFPだそうです(そもそも人間の心理に強い興味を持つ人がINFPに多いのだとか)。彼女は各々の性格に差をつけることなく、それぞれが助け合い補い合って行くのが理想の人間関係であると説いています。

なんですけどね、やっぱり、現代社会においては分が悪いですよ。どの会社でもESTJの要素を持っている人の方が重宝されがちです。社交的で、現実を見つめ、論理的で、時間を守りスケジュールを立てるのが得意な人達です。安全で便利な現代社会はESTJの要素なしには成り立ちません。INFPの、内向的で、想像するのが好きで、情動的で、時間や空間に囚われるのが苦手な気質が役立つ場面がどうも少ない。よほど突き抜けていれば「おもしれーやつ」として大事にしてもらえそうですが。INFPで困り感がなくバリバリ仕事ができている人って、とことん突き抜けられた人か、診断では測れない容姿なり特技なりがある人か、周りのサポートが強力な人なのかなと思います。

現代の高度に発展した文明の恩恵というのは素晴らしいんですが、INFPにとっては諸刃の剣にも感じます。INFPの強みである「想像力」って、人類が獲得した能力の中ではわりと新しい方で、原始宗教の興りにも関わっているらしい。美術や音楽、今の推し文化に繋がる能力でもあります。科学が発展した現代社会ではあまり重要視されていませんが。生きづらいINFPがここまで淘汰されず血を繋いでいるということは、その浮世離れした部分が古代では人類の精神を支える重要な役割を果たしていたからなのかも。

とはいえ今降ってる雨が耐えられないんだよって話ですよね。のっきーもめちゃくちゃ悩んでいます。INFPが淘汰されないのは遺伝子の多様性を確保し、どんな未曾有の事態になろうが人類が生き延びるためなんだとか、実際コロナ渦ではINFPの気質を持った人の方がおうち時間を楽しんでいたとか、そんな風にいつ盤面がひっくり返されるかなんてわからないから希望を持てとか、言いますけどね。実際問題、仕事が何をやってもダメで社会不適合者で喜びがないのはどうしたらいいんだよって話です。

MBTIのテキストにはINFPが惹かれる職業として「芸術家または作家、ライター」、NFタイプに向いている分野として「心理学、HR、教育、研究、文学、宗教サービス、ヘルスケア、芸術、音楽」が上げられています。これ、興味関心もあるんですけど、注目すべきは働き方だと思うんですよね。のっきーはこれまで長短合わせて20個くらいアルバイトをしてきたんですが、カギは「裁量権」にあるんじゃないかと思っています。INFPは自分の世界、価値観をとても重要視しているので、全て自分の意思で進められて、責任も全て自分にあり、ミスの尻拭いも全部自分がやる、という働き方が向いているのではないだろうか。あとは時間を無限に使えることですね。仕事ができない中でも比較的マシだったのが、裁量権の大きい、「自分で考えて適当にやっといて」「終わらないなら残業も休日出勤もOK、給料は出ないけど」みたいな、丸ごとぶん投げブラック系の職場だったので、そう感じます。その仕事は他にしんどい事があって辞めてしまいましたが。芸術家も作家も裁量のほとんどは我が手にありって仕事ですよね。

となると会社員より個人事業主、通勤よりリモートワークになりますね。出世も昇給もやる気に繋がらないし、とことん雇われが向いていない。のっきーはもう何年もそこで悩んで、何とか社会で認められる糸口をつかみたくて、今はこうやって人より少しはできそうな絵と文を紡いでいます。お金は全然稼げていません。何の解決にもなっていなくてすみません。同じ悩みを持つ人、共に頑張ろう。

ソースは俺、なので信憑性の弱い与太話です。お前がそう思うんならそうなんだろう程度で読んでくださったら幸いです。

ご自身もINFPのしゃかいねこさんの本。INFPをピンポイントで深く知るにはうってつけの本です。