のっきーの凸凹ブログ

生きづらい系キノコがゆるゆる頑張るブログ。

蚕(カイコ)ちゃんと養蚕の思い出②

前回の幼虫カイコちゃんに引き続き、成虫カイコちゃんも描きました。擬人化難しいー。

のっきー、カイコを育てた経験はあるんですが、成虫と触れ合ったことがないんですよね。繭になったら冷凍してしまっていたので。なんでそうするのかというと、理由は二つあって、ひとつはそのままカイコを成虫まで育ててしまうと、繭から出る時に酵素を吐き出して繭を崩してしまい、綺麗な生糸を取ったり繭細工したりというのができなくなるため。もう一つは、カイコの成虫の寿命は1週間ほどで、食事も摂らず番を探し、交尾して産卵して命を終えるのですが、一般家庭で交尾や卵の面倒までみるのは難しいためです。理科の授業でカイコを飼うのって、関東や南九州や東北の一部地域で毎年行われているらしいけど、繭になってからの心の折り合いはみんなどうつけているんですかね。のっきーは一頭目を冷凍する時、それまで1ヶ月間せっせとお世話してきた時間がズンと重くのしかかってきてだいぶ参りました。イモムシがあんまり得意じゃないので、飼っている間はキモいと可愛いの感情が波のように寄せては引いていて、この日々が2ヶ月3ヶ月と続いたら敵わないなあとも思っていたけど、生殺与奪の権利が自分の手にあってじゃあ終わらせましょうってなったらこれを始めさせたのは誰だよと恨みがましい気持ちになったり。名前をつけなかったのは正解だったと思ったり。1頭目から3日くらい経って、2頭目を冷凍する頃には何だかもう考えるのに疲れて無の状態で冷凍していた気がします。カイコ飼育はね……一回やったらもう十分かな……。いろいろ考えてしまう人にはしんどいかもしれない。今だに冷凍して良かったのか、交尾できないまでも成虫まで育てた方が良かったのかと思い出します。産業動物界隈ってずーっとこの問題が付きまとっているわけですよね。従事している方々には本当に頭が上がらない。

しかし飼育を通して、シルクの来し方行く末が知れたし、「生の体験で知っている」というのは本や映像で観るより何百倍も情報量が多かったので、この形で知る必要はやはりあるのだろうなと思いました。後に行ったシルク博物館より、カイコを飼った体験の方がはるかに得るものが多かったもんね。高価なシルクとはあまり縁のない日々だけど、ただ持ってないというだけで、絶対どこかで繋がりはあるもんなあ。例えば自分の心を支えてくれる最推しのアイドルが、その美しい姿を見せてくれるのは、荒れ気味の肌をシルクの寝具や手袋でなめらかに整えているからとか、そういうことは全然あり得るわけだし。こうやって思い出しながらカイコちゃんを描いてブログに発表したりもできているし、「無駄にしない」「考え続ける」ことが大事なのかなあと思っている……と書いたその手で豚の生姜焼きを食べて飛んでる蚊を叩き落としたりしてますね……。カイコにはこれだけ思いを馳せるのに、豚肉は味と値段しか気にしてないし蚊に至っては積極的に追いかけ回して潰してますね……勝手なもんだ。毎日業を背負いながら生きている。

何言ってるかわからなくなってきたので、擬人化成虫カイコちゃんのディティールの説明をします。カイコは成虫になったら婚活と交尾と産卵に生きるので、花嫁の引き振袖をベースに、胸元の飾りは誘引腺と産卵管をモチーフにしました。カイコの成虫は触覚をいつもお手入れしているので、髪の毛に見立てました。実物と触れ合っていないので、ネットや博物館で見た情報とイメージで今回は組み立ててみました。

そういえばシルク製品持っていた。ナイトキャップです。ベリショにしてからあまり使っていなかった。この機会にまた使おう……。シルクは吸湿と放湿に優れていて、肌にも優しいので、最もナイトキャップに適した素材らしいです。一晩つけると髪がしっとり、洗い立てのツヤツヤ感もそのままキープされて、朝のセットがとても楽になります。逆に何もしないと寝ている間にかなり髪にダメージが入るんだな……と摩擦の威力にちょっとぞっとしたりします。こちらのお店のナイトキャップ、2年間ほぼ毎日使って、特に破れもほつれもなく、まだまだいけそうです。中性洗剤で手洗い必須なのでそこだけ面倒かなあ。それさえクリアできればオススメです。