のっきーの凸凹ブログ

生きづらい系キノコがゆるゆる頑張るブログ。

ASDと薬指の話

ネットで発達障害のあれこれを検索していたら、面白い記事を見つけました。

www.u-tokyo.ac.jp

東京大学大学院の人文社会系研究科の記事です。これによると、従来、ASDの人の手は人差し指より薬指が長い傾向にあることがわかっていたが、今回の研究で、ASDはそうでない人と比べて、薬指に強い力を入れて動かしていることがわかったそうです。

薬指の長さは、お母さんのお腹にいる時に浴びたテストステロンの量と深い関係があると言われています。テストステロンとは、男性ホルモンの一種です。これを胎児の時にたくさん浴びると、薬指が長くなる傾向があるそうです。

イギリスの自閉症研究者のバロン・コーエン博士は、ASDの共感能力の乏しさやこだわりの強さは「究極の男性脳」によるものである、と提唱しました。ASDは圧倒的に男性に多く、その男女比は4:1とも言われています。このことから、胎児期に浴びたテストステロンの量が、ASD発症のトリガーのひとつになっているのではないか?という説が有力になっています。

ここでのっきーの頭に浮かんだのが、じゃあ数少ないASDの女性の場合はどうなのかということです。女性だけれども、同じようにテストステロンを浴びているなら、薬指が長くなっているのか?ちなみに上記の東大の記事では被験者は全員男性で、女性についての言及はありませんでした。

のっきーはADHD/ASD併発の手帳持ちです。薬指はどうかというと、長いです。人差し指と比べて明らかに長い。ただ長いだけじゃなく、「びよ〜ん?」という感じの湾曲した伸び方で、育ち過ぎて曲がったキュウリみたいな雰囲気です。なのでこの記事を見かけて、自分の手を改めて観察して、「ほ、本当に長いぞーー!?」とびっくりしました。

今の所ソースがのっきーだけで、他のASD女性の指を見たことがないので、実際この記事の通りの傾向があるのか気になる。そんなに深く調査したいわけではなく、「ほんとだー!長ーい!」とか「いやいや長くないよー、のっきーだけだよー」みたいにこう、占いとかと同じようなノリでどうだったー?という軽い気持ちです。のっきーに関しては記事通りだったので、何だかパズルのピースがハマったみたいな、人生の答え合わせができたみたいな感じで、ほほう……こりゃすげえ……とひたすら関心しています。すごいね。

ちなみにこの「人差し指と薬指の長さの差」というのは遺伝子界隈では有名なトピックらしく、先日受けた遺伝子検査にもその項目がありました。それによるとのっきーは「長さに差はないタイプ」でした。元々持ってる遺伝子通りなら薬指は長くならないはずだけど、胎内でテストステロンをジャブジャブ浴びちゃったから薬指伸びちゃったみたいなこと???人体って不思議。

こういう研究を日々している方々ってすごいですね。発達障害って謎だらけ、そもそも人間の脳がまだまだブラックボックス状態なので、こういう研究のクラファンとかあったら投げ銭したい。

今日の話、「薬指が長い=ASD女性」というわけではないので何卒ご承知おきください。まだのっきーしか該当例ないし。障害関連の話ってデリケートだけど、自分の根幹に関わることだから、いろいろ記事とか引っ張ってきて話したくもあり、あらぬ誤解が怖いから控えた方がいいかなとも思ったり……、難しいね。

今読んでいる本。自身もASDの著者が、多数のASD女性の声を聞き、その幼年期から老年期までの心のありようをまとめた本。家族友人恋人関係、学校と社会生活、結婚妊娠出産子育て老後の生活まで、ASD女性の人生がギュッと詰まっていてものすごく読み応えがあります。この視点の本はかなり貴重なので読んだら書評書きます。