のっきーの凸凹ブログ

生きづらい系キノコがゆるゆる頑張るブログ。

生成AIはキツネ顔が好き?吊り目美少女キャラの謎を解く

万人受けするキャラの造形を探るために、生成AIの実写風美女や美少女キャラを模写して勉強しています。なんで生成AIかというと、生成AIはネットに流れている膨大な画像から平均を取ってイラストを描いてくれるので、手っ取り早く万人受けのモテ顔を掴めると思ったからです。

なんですけど、イラストにおいてはそうでもないような気がしてきた。下記のイラストをご覧ください。

右は「生成AI マスピ顔」で画像検索すると出て来る美少女キャラを模写したものです。「マスピ顔」とは生成AI界隈の用語で、イラストを作成する際に「masterpiece(傑作)」という指示を入れると全体のクオリティが上がり、人物であればそつのない綺麗な顔が生成できることから生まれた用語らしいです。画像検索結果を見てみると、生成AIらしさを感じる、揺らぎのない整った顔が並んでいるのがわかります。今回はその「マスピ顔」数十人分を見比べて、大まかな顔の傾向を掴んで描きました。

そして左の顔は、マスピ顔の目だけを丸く大きく、二重の線を伸ばし、目尻を下げたものです。プリキュアやきらら系アニメの、商業的に「可愛い」とされる女の子キャラの目を参考にしました。

比べてみると生成AIの方が目尻がツンと尖って吊り目気味なのがわかると思います。この目の形が本当〜〜〜に多い。全員、学習元に吊り目キャラがいるのではないかと思うくらい。謎なのが、一般的に「可愛い」女性の顔って「子供顔」「丸み」がポイントのはずなのに、生成AIは「ちょっと尖った」造形を選んでいるということです。商業的に「可愛い」が計算し尽くされているプリキュアやきらら系アニメの女の子達のような造形にならない。生成AIのキリッとした涼やかな目元はどこから来たのか。

ちなみにこの傾向、3次元から2.5次元、2次元とキャラクターのデフォルメがされていくに従って強くなっています。よりイラストっぽく、キャラっぽくなるにしたがって、みんな目尻がキュッと上がった涼やかさを感じる顔になって行く。

この現象がなぜ起きるのか、のっきーなりに考えた理由が以下です。

①生成AIイラスト界隈で、キリッとした涼やかな顔立ちが流行っているから

②アジアの女の子の目元のイメージが切れ長・吊り目だから

③生成AIは少年少女の区別がついていないので、中性的な顔つきになっている

個人的な本命は③です。「続・イメコンで最強モテキャラ作ってみた+雑談」でも描いたんですが、アニメや漫画のキャラ造形って、まつげやリップのわずかな差で少年か少女かを区別することが珍しくないです。生成AIはまだそういった「男女の作画のお約束」を細かく見分けられないので、美少女キャラを生成する際に、少女だけでなく少年キャラも学習元として参考にして、シャープな造形を紛れ込ませてしまっているのではないか?具体的にはこんな感じ。

どうでしょうか。生成AIのアルゴリズムがどうなってるのか調べてもイマイチよくわからないんですが、結構いい線行ってるような気がする。

あーでも、世に溢れる美少女キャラ達をごちゃ混ぜにして抽出すると、案外目元がシャープだったりするのかな。丸目の主人公キャラより吊り目のサブキャラの方が人気が出てネットのファンアートも多いみたいなことがあり得るもんね。とにかく人間のするのとは違うアプローチで生成AIは「美少女」を作り上げているのだなという気づきを得ました。3次元でも2次元でも、万人に受けやすいのは甘くてまろやかなたぬき顔だと思っていたるので、生成AIがそこを拾わず、ややキツネ顔に寄せてきたのが意外でした。この傾向が逆流して3次元でも涼やかな顔立ちが流行り始めたら面白いですね。

以上です。画力が足りなくて描くのに時間かかったー。頭の中のイメージをサラサラ描けるようになりたい。

最近ノンカフェインの栄養ドリンクを飲み比べてます。これは錠剤も飲んだけど、瓶でグイッと飲み干すこちらのドリンクタイプの方がより効いてる感あるかも。アップルジンジャーのオシャレな味がします。プラシーボ効果で「効きそう〜!!!」な飲み心地なのはリポビタンフィール、キューピーコーワヒーリングは「しみる……、おつかれ……」とホッとする感じです。