オリキャラ作成の勉強の一環で、イメコン(顔タイプ・パーソナルカラー・骨格)の知識を増やしています。ネットを見たり参考書を読む中で、「男らしい/女らしい顔とカラーと骨格タイプを組み合わせたら、最強のモテキャラが作れるのでは?」と思ったので描いてみました。描きながら画力の足りなさにピーピー泣きました。
こちらです。
はい。どうでしょうか。何でこのデザインになったのか、ひとつひとつ解説します。
女性キャラ
顔タイプ:キュートorアクティブキュート
これまでのイメコン記事より「現代の女性らしい顔のメインストリームは、パーツが丸くて目が大きい子供顔」ということを学んだので、それに合致するキュートorアクティブキュート顔にしました。子供顔のフレッシュさを強調するべく、瞳に水分量を増やすハイライトを入れ、ぷりっと張った肌、血色の良さを表すチークとリップを入れました。今回ちょっと突っ込んで調べたんだけど、人間の頭蓋骨って、人種を問わず男性が大きく長くゴツく、女性が小さく短く丸い傾向があるらしいです。なので男性は大人顔、女性は子供顔にすると「らしさ」が出やすい。令和は加工技術や整形技術の向上で、2次元3次元問わずその傾向が極まってる感じがします。
パーソナルカラー:スプリングorサマー
PCスプリングは明るい清色、PCサマーは柔らかい濁色が似合うタイプです。いずれも強い色より優しい色がしっくりくるので、一般的な女性の「ふんわり、たおやか」なイメージに合致しています。中でもピンク色は暖色の赤を白で和らげた、とても女性らしいカラーなので、服をピンク色、肌もピンクよりに塗りました。
骨格:ウエーブ
ウエーブ体型はふわふわした脂肪を感じさせる、柔らかな曲線を描く体型です。首が長く、なで肩。肩からお腹にかけて華奢でぺたんとしており、下半身は骨盤が張ってお尻が大きく、太ももはぽっちゃりしていて、下重心です。ウエーブ体型→脂肪ふわふわ→エストロゲン(女性ホルモン)豊富な身体ということで、キャラクターに反映しました。さらにウェーブ感を強調するため、肩幅の狭さ、ウエストの細さ、胸、お尻、太ももの脂肪を盛りました。
男性キャラ
顔タイプ:クールハード
男性の顔タイプの中でも大人顔×直線に属する、一番ゴツくてシャープなクールハード顔にしました。上でも述べましたが男性の頭蓋骨は大きくてゴツくて長い傾向にあるので、それを一番表しているのがこの顔タイプです。特に男性の顔は立体感(ゴツさ)が大事なので、鼻筋をしっかり描き、眉と目の距離を狭く、目を小さめに描くことで、眉骨の張り出しを表現しました。
また前髪をかきあげて生え際を出しました。生え際は男女差が出るパーツで、髪質の違いから男性はくっきり、女性はふわふわしています。デフォルメの効いたイラストだと細かい産毛まで表現することが難しいので、生え際を出す=男性的なイメージになります。またおでこを出すことでより面長感を強調する効果もあります。
パーソナルカラー:ウインター
PCウインターは濃く深くビビッドな寒色が似合うタイプです。白と黒のような強いコントラストも得意です。冷たさを感じるブルーやネイビーはシャープな造形と相性が良く、強いコントラストはパワフルなイメージがあります。いずれも男性的なので、キャラもPCウインターに、服もダークな紺色に塗りました。
骨格:ストレート
ストレートタイプは張りのある筋肉を感じさせる、力強く立体的な体型です。肩周りがガッシリしていて、首は短め。胸に厚みがあり、腰の位置が高く、膝下はスッキリしています。欧米人のようなメリハリのあるボディです。ストレート体型→筋肉モリモリ→テストステロン(男性ホルモン)豊富な身体ということで、キャラクターに反映しました。また一般的に女性より男性の方が上背があるので、全体的に大きめにしました。
実際に描いてみて思ったこと
「男女それぞれ、ギャルゲーや乙女ゲームの攻略キャラっぽい感じだな」と思いました。「ギャルゲー」「乙女ゲーム」で画像検索してみるとわかりますが、攻略キャラクターはざっくりこんな感じの顔と体のバランスが多いような気がします。世の中のコンテンツというのは「男らしさ、女らしさとは何か?」というのをものすごく研究して作られているんだなと思いました。あと男女のバランスが前回分析したブレイバーンっぽい。メインキャラの男女の作風が微妙に違うな?と思っていたけど、万人受けを目指した結果ああいうキャラデザになっていたのだなと合点が行きました。ようできとる。
男女の特徴を中和してみるとどうなるか
上記のキャラクターから、「男らしさ/女らしさ」の特徴を中和したバージョンも描いてみました。こちらです。
「男らしさ/女らしさ」を薄めた結果、少年少女っぽくなりました。上のキャラと一転して、こちらはギャルゲーや乙女ゲームの主人公にいそうな感じ。なろう系とかもそうかな。人は男性性女性性が薄まった中性的なデザインの方が感情移入しやすいのかもしれない。性が強調されたデザインって、刺激的だけど共感しにくいので、同性として受け入れるのはしんどい面もあるのだと思う。むしろこちらの方が好感度高くて上のキャラより好きという人も多そう。服の色は暖色でも寒色でもない中性色にしました。中性色の中でも緑は主人公カラーとしてかなり重宝されているイメージ。鬼滅の刃の炭治郎とかヒロアカのデクとかH×Hのゴンとか、ジャンプ漫画の主人公でよく見かけるし、ラノベやゲームでも髪や服に緑が入ってる主人公がちらほらいた気がします。
以上です。普通の人には「当たり前でしょそんなん」と思うような結果になったような気がしないでもない。でも自分で考えて気づくというのが大事だから……。ぶっちゃけ自分で描いてみて、「イケメンなのはわかるけど惚れるかと言ったらそうでもないな」「可愛いけどなりたいかと言ったらそんなにだな」と思ったりもしたので、その違和感についてまた次回書こうと思います。コミュ障なのにここ数日人間の顔と体のことを考え続けて疲れたー。でも勉強になってよかったです。
最近よく舐めてるめっちゃうまい飴です。原材料ははちみつと高麗人参エキスのみ。黒糖のようなコクとパンチのある高麗人参の風味がクセになります。何やら効きそうな感じがしておいしいよ。