のっきーの凸凹ブログ

生きづらい系キノコがゆるゆる頑張るブログ。

食べたいごはんと極楽の話

通院で心療内科に行ってきました。

いつも行く前に「終わったらごほうびにカフェでゆっくりしよう」とか「気になってたお店に寄ってみよう」とか「おいしいものを買って帰ろう」とかいろいろ予定を立ててホクホクするんですけど、いざ診てもらって薬をもらったら「とっとと帰って寝よう」ってなります。なぜなのか。事前にお店のFacebookやら食べログやらをチェックして、「ランチメニューのこのセットを頼もう」「飲み物はこれ、デザートはこれ」くらいまで気分が盛り上がっているんですよ。でもいざ街に出るとスンッ……となって、今回も粛々と駅に戻り粛々と電車に乗って粛々と家に帰って来ました。心地よい秋風の吹く中、オシャレなカフェのオシャレなBGMに抱かれて、きのこたっぷりクリームリゾットを食べるんじゃなかったのか。カフェインが苦手だからプラス料金でハーブティーをつけるんじゃなかったのか。なぜなのか。家を出て、現実の風に吹かれたら浮かれた気持ちが飛んで行っちゃった。色調のギャップにやられたかもしれない。現実はネットより彩度も明度も低いから、その高低差にやられた。それを補正できるほどのドーパミンも足りていなかった。2次元は鮮やか過ぎるんですよ。極彩色で陰ひとつなくて、老若男女みんなツルンと剥きたまごみたいな造形で、憂いも畏れもないじゃないですか。昔どこかのお寺で見た地獄極楽絵図の天人がそんな風だったな。みんなシミシワひとつない綺麗な顔で、綺麗な布をまとって、下賤の者にも温かいまなざしを向けてくれるんです。浮世離れしています。現実とは違う。それ思うとアイドルとかVtuberって現代における天人ですね。昔の極楽が今じゃ手の中にあって双方向通信ができて投げ銭もできるのすごいね。ポケットの中の神様だ。

極楽じゃなくとも、もしくは店員さんが人間じゃなければワンチャンいけたかもしれない。ガストの猫ちゃんみたいなロボが注文から配膳までやってくれたらいいのにな。のっきー心療内科の先生にも失礼なことを言ってしまわないか不安で、困り事もこんなことを話していいのかなとかモゴモゴしちゃうんで、これがお店の接客でも、店員さんお疲れではないかとか思ってあまりくつろげないんですよ。考えすぎなのは頭ではわかっているんですけどね。みんな仕事を頑張っているのに自分は仕事ができた試しがない、なんてポンコツなんだろうと無駄に落ち込むし。面倒くさいなあ。ロボ執事とかロボメイドのいるカフェがあったら居心地いいだろうなあ。不気味の谷もある程度許容するのでできないものですかね。わんちゃんネコちゃんもそうですけど、人でないものが人の心を癒すって往々にしてありますよね。

そんなことを言っていますが世界より自分を変えた方が早いので、次こそは病院帰りに外食をして帰ります。決意表明に食べたいごはんを絵に描きました。ブラシを駆使したらリアルなパンが描けた。食レポみたいですがまだ一口も食べていません。公式の栄養成分情報とにらめっこして、PFCバランスが最強っぽいこのスープに目をつけました。全粒粉パンと組み合わせればあすけんの未来さんもニッコリですぞ。達成した暁には追記で感想を書きますね。

a.r10.to

スープストックの選べるスープセットです。この中では鶏のポタージュフレンチ仕立てがイチオシです。鶏の風味とミルクの優しさがじんわり体に染みる、懐かしいあったかい味です。