のっきーの凸凹ブログ

生きづらい系キノコがゆるゆる頑張るブログ。

MAZDA FAN FESTA 2023 at FUJI SPEEDWAYに行ってきたよ

マツダが主催するファンフェスティバルに行って来ました。数あるイベント・ブースの中でも787Bのデモランにいたく感動したので、そのことを書きます。
レーシングカーはいい。何かに全振りしたものってすごい。人類の叡智って凄まじいぞ。

すごかったので熱く語るよ

787Bとはマツダが開発した、ル・マン24時間レースのレースカーです。ロータリーエンジンという世界でも珍しい機構のエンジンを積み、時速200kmで24時間、およそ5,000kmを走り続けられる車です。今を遡ること32年前、787Bは次回からロータリーは禁止という崖っぷちに立たされながらも、完璧なレース運びでル・マンを制しました。その実車が動体保存されていて、今回のデモランでサーキットを走ってくれるわけです。

初めて見るのでどんなもんかなー?と気軽な気持ちで見に行きました。が、これがめちゃくちゃうるさくてめちゃくちゃかっこよくて、心臓撃ち抜かれました。

とんでもない「速度」と「持久力」を両立しているのが凄まじいし、そのエンジン音は耳をつんざくほどの大音量。爆音過ぎて、車体が視界に入っている間は放たれる唸り声以外何も聞こえません。骨の髄まで揺さぶられ、生物としての本能が「なんだあの生き物、スゲー!!!!」と叫んで慄くのを感じる。4ローターって心臓が4つあるようなもんですよ。無惨様は7つですからね。無惨様すごいな。でも787Bは現実で4つですからね。とんでもないですよ。

デザインもまた美しい。デモランには他にもレースカーが走っていたんですが、別格に目を引く存在でした。公道なんて走れない形をしている。エイのような平べったい形が生き物っぽくて、それが200km出してくる衝撃に脳が混乱して面白かったです。

32年前の優勝から時が経ち、2022年になって、787Bはエンジンのシャフトにクラックが入った状態でゴールしていたことが公表されました。長時間の運転でドライバーは脱水症状を起こし、マシンは終盤心臓部にヒビが入った状態で走り、さらにはたまたま観客の暴走で1周繰り上がった状態でチェッカーが振られていて、フルで走っていたら結果はわからなかったらしい。薄氷の上を踏むような優勝。エモい……

あとそんなマシンが走るサーキットの路面もすごい。どこまでも平らで、継ぎ目やヒビひとつなくなめらかなアスファルトがどこまでも続いていて、一般道路とは完全に別物でした。ディズニーランドに行ったことがある人はわかるかと思うんですが、ディズニーの地面って凹凸がなくてきめ細かくてチリひとつ落ちてないじゃないですか。あれをもっと磨いて道幅も広げて車用にした感じです。サラッサラのツルッツル。規格外の車には規格外の路面が必要なんだなあと思いました。

見に行って良かった。蒸気機関車のように、時代の流れでももう二度と作られないであろう車なので、その息吹を感じられて良かったです。

女子向けのブースもあったよ

会場には女性向けのブースもありました。デパコスのシュウウエムラが来ていたので、オシャレなハーブティーを飲みつつ、アイシャドウパレットを試して来ました。

一番人気はハナミスプリング(ウマ娘に出て来そう。かわいい)。

パールの一色が、マツダの塗装技術「匠塗」から着想を得た新しいテクスチャーだそうです。確かにチラチラした光の反射具合がマイカ塗装っぽい。つけてみると自然で上品なきらめきで、オプションで塗装つけて生まれてきましたみたいな仕上がりになりました。デパコスは紛質も発色もいいなあ。全体的にイエベが得意そうな色が揃っていました。くすみ色が似合う人に特にオススメです。のっきーはウィンターで清色が得意なので、限定色で鮮やかなカラーが出るといいな。

モデルさんへのメイク実演もやっていて、モデルさんの肌がサラッサラのツルッツルでサーキットの路面と同じでした。顔の造形は如何ともしがたくても土台の肌は綺麗にしとくに限るな。一般車のパレードランでも路面がいいのでみんなスルッスル走ってたし。

トップ画像は787B描きました。ドライバーの寺田さんがル・マン経験者で76歳と知って驚愕。日が暮れかけたホームストレートを、ヘッドライトを煌々と照らしながら走りゆく様が本当にかっこよかったです。