のっきーの凸凹ブログ

ADHDでINFPのキノコが人生の波を乗りこなすブログ。

WAIS-Ⅳ検査を受けた話

ADHDと診断される過程で、WAIS-Ⅳ検査を受けたので、その感想を書きます。

WAIS-Ⅳ検査とは

ウェクスラー式知能検査の成人用、WAISの第4版の略です。テレビやネットで「IQ140超えの天才」なんて言ってたりしますよね。あのIQを調べる知能検査です。

検査を受けることで得られるメリットは3つあります。

・他人と比較して、自分の特徴を知ることができる

・自分の能力の凸凹を知ることができる

・今後の生活をより良くするための助けになる

検査は医師または心理士と1対1で行い、「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」の4項目のIQを調べます。1週間ほどで結果が出て、4項目がグラフで表されたプリントを受け取ります。

この4項目のIQが高すぎたり低すぎたり、能力間の差が大きいと、社会で生きづらくなりがちです。

WAIS-Ⅳの受け方

いろんな方法があるんですが、のっきーはネットでWAIS−Ⅳをググって、価格と時間の合う、心療内科付属のカウンセリングルームで受けました。

(そこの心療内科には通院していません。WAIS−Ⅳだけ受けに行きました。この結果を受けて、家の近くの心療内科に行き、他の要因も合わせてADHDの診断が下りました)

検査にかかる時間と費用は、のっきーの場合は大体2時間くらいで、費用は公認心理士さんによる検査と結果説明を合わせて17,000円〜18,000円くらいでした。

当日は2時間ぶっ続けで頭と手を動かすので、前日はよく寝て、出かける前に食事をしっかり取っておくといいと思います。

WAIS-Ⅳ当日

発達障害の傾向があるかどうかのアンケートを記入して、(これはここのカウンセリングルームだけかも?)個室に通され、机を挟んで検査を受けました。

実際に受けてみて、「事前に知識を入れて行っちゃうと、ありのままの数値が出ないんじゃないか」と思った検査がいくつかありました。なので詳細は言えないんですが、頭を使いながら手を動かす、頭だけを動かす、手を動かす、と検査はバリエーション豊かでした。

言語理解、知覚推理と、項目の名前で何となく想像していたものと大きく外れていませんでした。怖いことやびっくりするようなことは何もなく、得意な分野はむしろ楽しい!とワクワクしながら取り組んだものもありました。

WAIS-Ⅳの結果

検査から1週間ほどして、結果を受け取りに行きました。

「言語理解」はかなり高いものの、「処理速度」の値がガクンと低い。「知覚推理」「ワーキングメモリー」はその中間。という結果でした。

こういった値が出る人は、学校の勉強はできるけど、社会に出たら通用せずに詰んでしまうタイプらしいです。

処理速度は、作業を素早く正確に行う能力です。世の中の仕事の大半に求められますよね。お客様も締切もゆっくり待ってはくれないですし。何のバイトもこなせなかった理由がわかりました。

仕事について、心理士さんには、外で働くなら「この〇時間だけ」と割り切り、しんどい時間を乗り切ったら家で思い切りストレスを発散する。もしくは、得意な言語理解を生かして在宅でライティングなどの仕事をする。などのアドバイスを受けました。

のっきーは以前、前者を選んでメンタルを崩した経験があるので、もう後者しか道は残されてないかなと思いました。

ただでさえ脆弱な集中力が、興味関心のないことをするとブチブチ切れて、ミスに繋がるんですよね。

興味のあることには丸一日飲まず食わずで集中しても平気で、翌日立ち上がれなくなったりします。

安定して稼げなかろうが、残された道は飲まず食わずの方しかない気がします。もう困るのは自分だけにしておきたいです。

この結果は、後にADHDと診断される一因となりました。それも含めて、受けて大正解だったと思っています。脳の得手不得手が具体的なデータで示されたことで、自分の凸凹人生の答え合わせができたような思いです。

WAIS−Ⅳを受けたことで、自己分析の重要性にも気付けました。これをきっかけにいろいろな診断を受けることになるので、そのことも少しずつ書いていこうと思います。