のっきーの凸凹ブログ

生きづらい系キノコがゆるゆる頑張るブログ。

香水とNOSE SHOPとスキンタイプの話

NOSE SHOPで香水を見つけた話をします。

NOSE SHOP(ノーズショップ)とは、日本唯一のニッチ香水の専門店です。ニッチ香水とは、コンセプトから香りの調合まで独自のこだわりがあり、小規模生産で流通ルートも限られている香水のことです。クラフトビールとかクラフトコーラみたいな感じ。知る人ぞ知る醸造所が手がけた逸品が集まるお店、その香水版がNOSE SHOPです。

なぜニッチ香水のお店に行こうと思ったかというと、のっきーはこれまで自分に合う香水に全く出会えていなかったからです。フローラル、フルーティ、シトラス、ウッディ、オリエンタル、マリン、スモーキーなどなど、いろんな香水を試してきましたが、運命の一本にはついぞ出会えなんだ。テスターを嗅いでみて、「この香水、いけるかも!」と思っても、いざ肌に載せてみると「何か違うなあ、香りが鼻につくなあ、むしろ臭いなこれ……」となってばかりで、「ずっとつけたい良い香り」を見つけられずにいました。

自分の体臭がおかしいのかと思って、スキンタイプ診断というのをやったことがあります。Dawn perfumeという香水ブランドのイベントで、人によって香りが変わる香水「FORMURA X」を使い、肌の香りを分析するというものです。スキンタイプは全部で9タイプあって、中でも日本人に多いのが「スウィート」「ムスク」「ウッディ」「ニュートラル」の4タイプ。こちらのページに詳しいです。強く香る人は「FORMURA X」をつければ、ある程度自己診断ができるようです。分析によるとのっきーの肌は「強めのスウィートスキン」で、日本人に一番多い、肌が甘く香るタイプでした。

このタイプの特徴は、

・みずみずしい香りが似合う

・フローラル、フルーティな香りが綺麗に香る

・シトラス系の香りはすぐ飛ぶ

・グルマン系の甘い香りはしつこくなりすぎる

・ウッディ系、オリエンタル系の香りは肌の香りとケンカしやすい

というもの。日本人は特に米をよく食べるので、スウィートスキンになりやすいらしい。

ただ、パーソナルカラーや顔タイプなどのイメコン全般に言えるんですけど、似合うものが好きなものとは限らないんですよね。のっきーは服や髪型に関してはイメコン通りで問題なかったんですが、香りだけはダメで、「確かに綺麗に香るけど、フローラルかあ……、まあ……、うーーーーん……」とつけるたびに男梅みたいな顔になっていました。フルーティ系もみずみずしくて合うはずなんだけど男梅になった。五感の中でも「香り」は一番古い感覚だからか、無理なものは本当に脳が拒否する感じになるので、なかなか難しいなあと思いました。

最近になって、どうやら自分の好きな香りはフローラルでもフルーティでもウッディでもオリエンタルでもない、さらに合成香料の強く香る感じもない、「天然香料100%で、シトラスを感じるマリン系の香り」ではないかと気づきました。ドルチェ&ガッバーナのライトブルーを嗅いだときに、「こっち系だ!」と方向性がわかった。道理で全く見つからないわけだ。マリン系って「海の香り」を表現するために合成香料の使用が不可欠で、市場に流通しているマリン系香水にはみんな合成香料が入っています。天然のマリン系の香水は虹色の薔薇のようなもので、幻の存在です。

でもありました。NOSE SHOPに。

すごい。あった。ニッチフレグランスは桃源郷だった。Abel(アベル)というブランドの「シアンノリ」という香水がそれでした。まさに「天然香料100%で、シトラスを感じるマリン系の香り」。見つけた時は衝撃で、何度もフンフンフンフン嗅いで、挙動不審キノコになりました。

Abelは天然香料にこだわりのあるブランドで、どの香水も100%植物由来の香料を使っています。「シアンノリ」では海の香りを再現するために、なんと本物の海苔から香りの成分を抽出しているそうです。みなさんお馴染みの、おにぎりやお寿司のあの海苔です。つけてみると、爽やかな果物とグリーンの香りの向こうに、ふんわりと海苔の気配、そして海を感じます。日本人にはどこか懐かしさを感じる香り。のっきーはものすごく遠くで桃屋のごはんですよ!が優しく手を振っているイメージが浮かびました。ごはんですよ!の甘じょっぱい磯の香りがさりげなく肌に載って、嫌味なくすーっと馴染んでくれます。多分米をよく食べるスウィートスキンだから、しっくりくるんじゃないのかな……、海苔と白米が……。とはいえ変わり種ではない、とても小洒落た爽やかな香りです。やっと見つけたぞー。

NOSE SHOPは試香がとてもしやすくて、何十何百と並ぶ香水の瓶の前に、香りをつけたロウトがずらーっと置いてあります。それを次から次へと取って嗅げるので、「他の香水と比べて、これだけ香りが違う、ビビッときた!」という運命の一本を探しやすいシステムになっています。

のっきーも次々と試香したおかげで、シアンノリに出会えました。香りって嗅いだ瞬間に「これは無理」「これはいける」がわかりやすいので、このシステムは天才だと思う。気に入ったものがあればムエットや手首に吹き付けてもらえるので、時間の経過や肌に載せた時にどう香りが変化するのかも確認できます。

さらにNOSE SHOPでは「香水ガチャ」というワクワクスポットがあります。一回900円で、香水の小分けスプレーが入ったガシャポンができるというものです。「はじめて香水」「シトラス香水」などテーマ別に選べて、のっきーは「はじめて香水」を選んでガチャりました。Nicolaiというブランドのフローラル系の香水が当たって、ちょっと得意でない香りでした。のっきーのような好きな香りの範囲が狭いキノコはあんまりガチャは向いてないかも……。シトラス系の方にすればまだ良かったかな。「香水大好き!知らない香りに出会いたい!」という方にはとてもオススメです。1.8〜2mlのスプレーボトルのニッチ香水が900円というのはかなりお得だと思います。量り売りのお店だと、銘柄が選べるとはいえこの倍の値段はしますよね。

そんな感じです。金欠で実はまだシアンノリを買えていないので、これを買うことを当面の心の支えとしたいです。NOSE SHOPの香水ガチャはオンラインストアでもやっているようなので、気になる方はチェックしてみてね。

香水は本体も高ければ解説した本も高いなあ……。香水の全てがわかる本。読みたいけど高くてまだ手が出せないので、備忘録として貼っておきます。