のっきーの凸凹ブログ

生きづらい系キノコがゆるゆる頑張るブログ。

アリピプラゾール(エピリファイ)を試してみた話

心療内科に行ってきました。

アトモキセチンもインチュニブも副作用がひどくて服用を辞めてしまったのっきーに、心療内科の先生が新しい薬をすすめてくれました。

アリピプラゾール1mgというお薬です。2週間飲んでみたので、効き目や副作用をレビューします。

アリピプラゾールとは

アリピプラゾールとは、大塚製薬が開発し、日本では2006年にエピリファイという商品名で承認された非定型向精神病薬です。脳内のドーパミン受容体やセロトニン受容体に作用し、幻覚や妄想、感情や意欲の障害などを改善してくれるお薬です。

のっきーは発達障害(ADHDとASD併発)の症状全般に困ってるのと、その二次障害なのか「◯にたい」という口癖が治らなかったり、季節の変わり目の落ち込みがひどかったりしたので、ちょっとでも楽になれる薬はないかと相談して、こちらを処方されました。

以下に個人的に感じた、アリピプラゾールを服用して良かったことと悪かったことを書きます。

服用して良かったこと

・◯にたいという口癖が消えた

・心配事や過去の嫌なことが頭に浮かばなくなった

・どうでもいいことに気を取られなくなった

・アトモキセチンやインチュニブと違い、食欲不振や不眠症状が起こらなかった

服用して悪かったこと

・頭の中がつまらない、何も思い浮かばない

・ぼんやり頭が痛いような気がする

・やる気は湧かない

・前向きにもならない

・発想が飛ばなくなってイラストや文章が書きにくい

全体的な印象としては「砂利の上に敷いた1枚のブルーシート」みたいなお薬だと思いました。

小学校のグラウンドで体育の授業をしてる時を想像してみて欲しいんですが、先生の説明を聞いたり競技の順番を待っている時に、グラウンドの上に立膝座りや体育座りをするじゃないですか。ジャリジャリした砂粒が肌に擦れて痛いし、服の繊維に砂が入り込んで、はたいても取れなくて埃臭い。でもグラウンドにブルーシートを敷いたら、一気に座りやすくなって、靴を抜いであぐらをかいてホッとできるくらいになる。アリピプラゾール1mgはジャリジャリした日常の上に、ブルーシートを一枚サッとかけて、ちょっと歩きやすくしてくれるような、そんな優しい効き目のお薬でした。ASDの易刺激性(わずかな刺激にも反応してしまう)に効果があるらしいので、そこにピタッと効いてくれたのかもしれないです。

しかし、これまで服用したどの精神薬にも言えるんですが、頭が回転しなくなって発想が飛ばなくなるので、生きる手応えや張り合いみたいなのがスーッ……と消えます。のっきーにとって「地に足がついてる」「なんか楽しい」と思えることって、ぼんやり◯にたい気持ちから発想を飛ばしてぐるぐる考えて、それで出てきたアイディアをイラストなり文章なり、何らかの形で外に出すことなんですね。これまでの人生でなんとか楽になろうとして身につけた「◯にたい→表現→ちょっと楽しい」というサイクルがびっちりと脳みそに組み込まれてしまっているので、いまさら「◯にたい」気持ちを抑え込んだ所で、茫漠とした、プラマイゼロの、つまらない状態になるだけなんじゃないのか。腹をくくって、憂いを飲み下して生きていった方が、まだ人間として面白くいられるんじゃないのか。などと悩ましく思っています。

ドーパミンをほどよく出し入れするってこんなにも難しいんだなあ。これを定型発達の方々は自然にできているというのが信じられない。ドーパミンって日常のありとあらゆる「やらなきゃいけない」作業を後押ししてくれるホルモンなので、「誰かに指示された作業をこなす」という仕事の基本のきにも関わってくるんですよね。のっきーが壊滅的に仕事ができないのは、脳みそがこのやる気ホルモンを出さないので、気力が常にガス欠状態で、何をやってもむなしい、しんどい、手が動かない、となるためらしいです。巷のやる気のない人に向けたやる気メソッドもいろいろ試してみたけど、「まずドーパミンがよく出る脳みそに換装します」から始めないといけないことに気がついた。なるほどなあ。なんともならんなあ。

精神薬をいろいろ試してみて、断薬したい人たちの気持ちもわかったような気がします。薬を飲んでも別にハッピーになるわけじゃないから辛いんですよね。ちょっとマイナスの薄ぼんやりした先の見えない状態になるだけで。◯ぬよりはいいんだろうし、薬でハッピーになったらそれはそれで別の依存症になっちゃうから良くないんでしょうけどね。「重要なのは、病から癒えることではなく、病みつつ生きることだ。」というアルベール・カミュの言葉がもう、ほんとそれな!!!!てなります。首肯首肯。

国ガチャ時代ガチャでSSRを引いてるはずなのに、悩みって尽きないんだよなあ。たぶん一生尽きることはないんだと思う。1日3食ごはんが食べられる人には1日3食のごはんでは解決できない悩みが襲ってくるし、健康で元気な人には健康では解決できない悩みが襲ってくるし、お金がたくさんある人にはお金では解決できない悩みが襲ってくる。今の状態を地獄に感じて、「あそこまで行けば幸せになれるはず!」と信じてステージを上がっていくものの、上がった直後はハッピー!だけどしばらくしたら「あれっ、意外と……ここはここで地獄みあるな」「ああ、もっと違う場所へ。上へ上がらないと……」みたいになる。人生ってその繰り返しですよ。それで、たまに一個前の地獄を追体験する機会があって「あっ、やっぱり今の方がマシだったわ!」って思い直したりね。ままならないね。生きることは悩むことですね。

この夏は杏仁豆腐にハマって量産してました。こちらは寒天で固める珍しいタイプの杏仁豆腐です。シロップなしのプリンタイプの杏仁豆腐が好きな人に激推ししたい。さっぱりしていて缶詰のみかんやパインを載せて食べると美味しいよ。

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