松の内が明けました。いよいよ街がいつも通りに戻ってきて、メンタルがモワ〜ッとしていろいろ物憂いです。昔は松の内ってもっと長かったらしいよね。今は働き方改革で3が日がお休みのお店も増えてきたし、いっそ1月いっぱいは松の内にして、7日を過ぎたら仕事に戻ってもいいけど出力をいつもの30%、50%、70%と段階的に上げて行って2月に入ったら100%で行ってよしみたいな条例なり法律なりできないかな。
数ヶ月前に、歯医者で右上の奥歯にある虫歯をガッツリ削って治してもらいました。これで虫歯撲滅!と思っていたら、だんだん治療痕がジンジン痛むようになって、お風呂で血の巡りがよくなったタイミングが一番痛くて、これは良くないと健診のタイミングで歯医者の先生に相談したら、知覚過敏かもと言われてシュミテクトをもらいました。
なんかでも第六感が知覚過敏じゃないって言ってる。
ネットで調べたら歯髄炎という歯の根本のトラブルがあるらしく、お風呂で体温が上がると痛くなるとも書いてあって、もしかしてこれなのか……?でも素人の聞きかじりの知識より、玄人の先生が知覚過敏って言ってるしなあ……とジンジンする歯を抱えて右往左往しています。
次の健診の前に再診しようかな。すでに一回「治してもらったのに痛いんです」と言ったから気が引けちゃうな。でも実際痛いものは痛いし、「シュミテクトが効きませんでした、歯だけに歯が立ちませんでした」とかなんとか、あー、とりあえず電話で相談してみよう。
歯が痛いと普段感じているぼんやりした不安が引っ込むのでその点は良かったです。大怪我した時にその瞬間の記憶が飛ぶの最小版です。肉体と精神のダメージのバランスを取る機能が、こんな小さい痛みでも働いてるんだなあ。それを強制的に起こして煩悩を取り払うのが滝行とか火渡り行だよね。
煩悩といえば、アルカイックスマイルってあるじゃないですか。モナリザとかスフィンクスとか弥勒菩薩がやっている、憂いのない、心が満たされてるんだろうなーという微笑み。あれをいつも浮かべているようなメンタルになりたいと思っていたけど、最近それもなんか違うなと思えてきました。いつも怒ってる人ってよろしくないじゃないですか。でも、いつも笑ってばかりの人も同じくらいよろしくないと思うんですよ。甘味と塩味と酸味と苦味とうまみがあってこそ食事が味わい深くなるように、健全な精神とは「喜」「怒」「哀」「楽」をバランスよく内包した精神のことなんだと思う。いつもポジティブで悩みがない人って、一見良さそうだけど「喜」と「楽」だけの偏った感情で生きているので、スイーツと肉しか食べてないみたいな、メンタル的には栄養が偏った状態だと思います。現代ってポジティブシンカーや陽キャや自己肯定感が高いのが強くて良いものとされがちだけど、あれを突き詰めたら精神を病んで躁状態の人が一番望ましい姿ってことになっちゃわないですか。むしろそこに片足突っ込んでるのに止められなくなってる人がゴロゴロいるし。ポジティブってネガティブと同じくらい危険で、他人を傷つけても何も感じないバーサーカーになる可能性が高いことをそろそろ世間も気づいた方がいいよ。健全な心というのは中庸で、陰にも陽にも傾ける状態を言うんだと思う。
これまでやたら圧の強いポジティブ人間に絡まれることが多い人生で、まあ圧の弱いネガティブ人間に絡んでくるのはそういう類の人間が多くなるんだけど、よくよく考えたら向こうも心のバランスを欠いている点で似たもの同士で、あんなに恐れることはなかったなと今になって思い至りました。あまつさえ自分もああならなければならないと思ってたからね。そんなことはない。これからはいつも笑ってるより、心のギアをニュートラルに設定できて、清濁併せ呑める人間になりたい。
バーサーカーまで行かなくても、現代はテレビもネットも街の看板もお店の店員さんもみんな笑顔で小綺麗で、1000年前の人が現代にタイムスリップしたら天人ばかりの極楽浄土に来たと思うと思うんだけど、でもそれは人類史上稀に見る感情ディストピアでもあって、ただの人間なのにアルカイックスマイルすら超えた笑顔を自分の意思と関係なく浮かべているってそりゃメンタルを病むし推し活も流行るよと思いました。令和は個人の幸せや精神の解放を追求していく時代になると思うんだけど、その過程で無理して笑わなくてもいい、みんなもっとニュートラルでいいみたいな流れがありそう。ちょっとくらい無愛想でも健康な心でコミュニケーションを取れた方がいいよね。
あとは自然な自己肯定感を身につける上で、「自分のやったこと」にもっと注目しようと思いました。「人間の本性を見極めるには、言ったことではなくやったことを見る」とよく言われるじゃないですか、それです。この場合の「言ったこと」は、自分の思い込みだけではなく、他人によって思い込まされていることも含みます。のっきーの場合は、学校の授業や習い事でブチブチ集中力が切れて、ボーッとしてしまい、その場の空気を乗りこなせず浮いてしまう生徒でした。テストでは高得点を出すので、学校の先生には嫌われてなかったけど、習い事は壊滅的で、親と習い事の先生からは「注意散漫」「だらしない」と嘆かれていました。自分も長年そう思って、仕事も続かないから「ダメ人間なんだなあ」と思っていた。しかしここ数年で、その評価が変わりつつあります。きっかけはブログにも書いたダイエットです。4年間毎日体組成計に乗り、あすけんを記録し続け、体重を16キロ落とし、ブログを開設してからはその様子を綴り、毎日絵と文を書いて、それを1年半続けられている。それを考えると、全然飽き性じゃないしむしろ根気がある方じゃないのかと。どうですかね。あと自分は性格が悪くて信用ならない奴だと思っていたけど、過去のブログをリライトしていると、そこまで極悪人でもないのかもと思えてきた。いたって平々凡々な社会不適合者です。今年はそういう思い込みの曇りをどんどん払っていく年にしたい。自分のことって自分が一番わからんもんね。
同じことで悩んでいる方、ブログはいいきっかけになりますよ。自分の行動や思考パターンが客観的に振り返れて、こんな性格だったのかと気づくことがたくさんあります。はてなは絵も文も投稿しやすいし、編集部が見守ってくれてる感があって雰囲気もすごくいいのでおすすめです。一緒にはてなでブログやろうぜ。
「母がしんどい」の田房永子さんの本。日常的な人間関係で起きるモヤモヤがリアルで、具体的な対処法も書いてあるのですぐ試せます。こういう絶妙にイヤだけど有効な対処法も見つからない状況ある〜〜〜。特にネットを介した相手へのモヤモヤを解消する話が効きました。Kindle Unlimited読み放題です。