のっきーの凸凹ブログ

生きづらい系キノコがゆるゆる頑張るブログ。

ストラテラ(アトモキセチン塩酸塩)の服用をやめた話

ADHDの治療薬、ストラテラの服用をやめた話をします。

先日の記事「初めてストラテラ(アトモキセチン塩酸塩)を服用した話」で、自分の感じた服用のメリットデメリットを書いたんですが、2週間ほど飲み続けて、デメリットの方が上回って来ちゃったので、一旦服用を中止することにしました。

具体的に辛かったこととしては

・胃腸が重だるすぎる

・睡眠リズムが崩れた

・人生の喜びが消えた

の3本です。地獄のサザエさん。特に胃腸がズンと重だるくて、お粥やスープしか食べられなくなってました。それまでは「あすけん」の未来さんを笑顔にするべくかなり栄養バランスに気を使った生活を送ってたのが、ストラテラの服用後は食欲不振で十分なカロリーを取れないまま、1日を終えることが増えました。そのままだと体調が悪くなる一方なので、トップ画に描いたかぼちゃのスープと、味の素のプロテインスープを交互に飲む+サプリで80点以上を叩き出す方法を編み出した。この組み合わせはあすけん(ボディメイクコース)ユーザーで「体調不良で食欲ないけど、未来さんの笑顔が見たいよ〜」という方にもオススメです。飽和脂肪酸が多めになるので、気になる人は牛乳を豆乳に変えると良いです。

食欲不振の他にも服用後の気持ち悪さ、変な時間にギンギンに目が覚めるなどの副作用もありました。いずれも毎回フレッシュなしんどさが襲って来て、慣れることもなかったです。これでは脳みそが定型仕様になった所で、体の不調がメンタル不調に繋がって、結局プラスマイナスでマイナスになるぞ……、と思ったので服用を中止しました。やめて2日くらいで体調が戻った。朝昼晩にちゃんとお腹が空いて、食べ物を見ると食欲が沸いて、口にすると美味しいと思えることに大変な感動を覚えました。こういう食欲や睡眠欲や性欲のような本能からくる欲求って、野生味を削ぎ落とすことが洗練とされる現代社会では往々にして疎まれるものじゃないですか。人前で腹の音を鳴らしたり、あくびをしたり、鼻の下を伸ばしたりっていう。マナー講師が助走つけて殴りに来るやつ。しかし生きる力の源泉はこの本能からの欲求に他ならず、隠すのはいいけどなくすと生命が萎んで終わりに近づく一方なのだなとわかりました。全てが丸く収まる魔法の薬はないんだなあ。足の代わりに声を失い、歩くたびに痛みと戦い、望み通りの幸せがなかなか転がり込んで来ない感じ。アンデルセン兄貴は偉大だな。

しかし短期間とはいえ定型発達者の見る世界を体感できたのは大きな学びでした。すんごかった。時間の感覚が鋭くなり、5分、1分単位でスッスッと間に合うように動けるし、頭の中がスッキリして、目の前のちょっとしたことにも集中できて、ひとつひとつの作業で脳内にジワッ……と「快」の感覚が滲むし、気が乗らないことでも「やらなきゃ」と思えばすっと取りかかれる。脳内の雑音や、独特な暇だるさに気を取られないので、周りの景色や人間に興味関心が向き、「身だしなみや言動に気を配らないとなあ」と自然に思える。自分も含めて発達障害者にノーメイクや独特なファッションの人が多いのって多分この「まわりを観察してミラーリングを行い、溶け込む」ことが大変だからなんだと腑に落ちました。あとその時その時で「必要なモノ・コト」がフッと脳裏をよぎって思い出せる。忘れ物になる前に忘れそうな物に気付ける。これが一番びっくりしました。超能力かと思った。

この感覚で大多数の世の中は回っているんだなー。素の状態で生きづらいわけがわかって良かったです。ただもう薬はこりごりという気持ちもあります。これからは体感した定型っぽい感覚を、生活習慣やら環境やらを整えることでできるだけ再現しようと思います。主にドーパミン不足が問題なのだから、超健康的な生活を心がけるだけでもだいぶ違うはず……。アルベール・カミュの名言に「重要なのは、病から癒えることではなく、病みつつ生きることだ」というのがあって本当それなです。障害とわかって1年半経つけど、まだまだ向き合う覚悟が足らんかった。とりあえず今日は日付が変わる前に寝ようと思います。

食欲不振時に大変お世話になったプロテインスープ。さすが味の素、プロテインどっさりでもファミレスのスープバーのコーンクリームレベルにはちゃんと美味しいです。冷たい・甘いが主流のプロテインドリンク業界に、あったかくて塩っ気があるスープは本当に嬉しい。これからの季節は朝に飲むのがオススメです。ポカポカしてその日一日を生きる気力が湧いて来ます。「朝活にぴったりのプロテインスープを紹介するよ」の記事で詳しくレビューしてるよ。